まず完結させた経験
絵の実力をもっと上げてから始めると先延ばしにする人が多いのですが、実際に必要なのは物語を最後まで引っぱった経験です。短くても完結した短編一つの方が、うまく描けていても3話で止まった長編よりずっと多くを教えてくれます。分量を減らしてでも終わらせることが最初の目標であるべきです。
ウェブトゥーン作家を目指す人へ。完結させる経験が先な理由、連載に必要な体力、デビューの道、契約前に見ること、第一話の大切さと体の管理をまとめました。
絵の実力をもっと上げてから始めると先延ばしにする人が多いのですが、実際に必要なのは物語を最後まで引っぱった経験です。短くても完結した短編一つの方が、うまく描けていても3話で止まった長編よりずっと多くを教えてくれます。分量を減らしてでも終わらせることが最初の目標であるべきです。
週1回の連載は思ったより過酷です。1話を描くのに何日かかるかを実際に計ってみれば、支えられる作画の密度がどのくらいか分かります。華やかでも1話に10日かかる絵柄は連載につながりません。自分が守れる速度で絵柄を決めることが、長く続ける方法です。
プラットフォームの公募に出す方法、自由連載の場に載せて反応を積む方法、編集部に直接持ち込む方法があります。自由連載は入口が広く読者の反応を直接見られるのが利点で、公募は審査を通れば一気に機会が開くのが利点です。どちらにしても、完成した原稿があって初めて始まります。コンテストごとに求められる原稿の分量と形式が違うので、締め切りの前に応募要項を最初から最後まで確認する必要があります。
契約書で最も重要なのは収益の配分と二次的著作権です。映像化や商品化といった二次事業の権利がどこまで移るのか、期間はどれだけかを確認する必要があります。内容が理解できなければ、署名の前に関連団体や法律相談の窓口に尋ねる方が安全です。一度渡した権利は取り戻しにくいものです。契約条件は会社ごとに違い、業界の慣行も変わるので、ほかの作家の体験談をそのまま信じるより、自分の契約書の文言を基準に判断すべきです。
コメントは助けにもなれば、人を消耗させもします。作品を直すのに使える情報と、そのまま流す言葉を分ける基準をあらかじめ決めておくと、揺れにくくなります。連載が長くなるほど、この部分が実力と同じくらい重要になります。
最初の連載の企画でよくある失敗は、世界観と設定を大きくしすぎることです。数百話分の物語を構想しても、実際にその終わりまで行った経験がなければ途中で道に迷いやすくなります。最初は主人公が望むもの一つと、それを阻むもの一つで物語を組み立て、結末を先に決めてから逆算して話を分ける方が、完結できる可能性が高くなります。企画書に一行の要約、主な登場人物、最初の三話の流れ、結末までの大筋を書いておけば、投稿やコンテストにもそのまま使えます。
ウェブトゥーンの読者は、たいてい第一話、長くても最初の数話を読んで続けるかどうかを決めます。だから第一話では、この作品がどんな物語で、なぜ次の話を読むべきなのかが伝わらなければなりません。世界観の説明を長々と並べるより、主人公がどんな状況に置かれているかを場面で見せ、回の終わりに続きが気になる場面を置くのが基本です。コンテストや投稿でも、審査する側は第一話の引きつける力を真っ先に見ます。
連載は、何か月、長ければ何年も同じ姿勢で長く座って作業する仕事です。手首や肩、腰、目に負担がたまりやすく、多くの作家が連載中に痛みを経験します。作業時間を決めて一時間ごとに体を動かす習慣、モニターとタブレットの高さを合わせた作業環境、締め切り直前の徹夜を減らす原稿のストックが、長く描くための土台です。痛みやしびれが続くなら、我慢せずに医療機関で診てもらうことが連載を守る道でもあります。